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ありがとう野坂昭如さん「堕ち滅びよ驕奢の時代」と椎茸、ピーマン、野菜たち 2015-12-12 [好きな言葉や拙見]


ノルくんから口上
「ojiojiの敬愛する野坂昭如氏が12月9日この世から旅立たったんだよ」
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カモメ扇風機とヒーター内蔵ベスト「ぬくさに首ったけ」でお世話になった通販生活(カタログハウス)のカタログ雑誌で瀬戸内寂聴さん(93)と交わす往復書簡を読み、ご健在を喜んでいた矢先のこと。

昨春逝った亡父と同じ昭和一桁生まれ。ぼくにとって少年時代、「青春の門」の五木寛之氏と共に、作家ってカッコイイな〜と勘違いさせたカッコイイ方でした。ちなみに、彼の小説で、きちんと読んだものは一冊もありません。だって文体が読み難いんだもの。

ソ、ソ、ソクラテスかプラトンか----サントリーゴールド900CM、強烈に印象
マリリン・モンロー・ノー・リターン----愛唱歌だった、迷曲(^^;)
男と女の間には、深くて暗い川がある----「黒の舟唄」名曲
おもちゃのチャチャチャ----作詞
バージンブルース----藤田敏八監督映画、京一会館で観た
朝まで生テレビ----レギュラーパネリストだったが司会の回も

サントリーゴールド900のCMソング、作詞:仲畑貴志、作曲:桜井順とのことで、野坂氏の作詞ではなかったのか、初めて知った。
 
ソ ソ ソクラテスか プラトンか
ニ ニ ニーチェか  サルトルか
みんな悩んで 大きくなった
大っきいわ  大物よ
オレもオマエも 大物だァ

シェ シェ シェークスピアか 西鶴か
ギョ ギョ ギョエテか シグレルか
みんな悩んで 大きくなった
大っきいわ  大物よ
オレもオマエも 大物だァ

トン トン トンガラシの宙返り

ギョエテは当時わかったけど、シグレルが、あのベートーヴェン交響曲第9番歓喜の歌の作詞者フリードリヒ・フォン・シラーのことだったなんて。

その後、高校時代、家の光協会の農業雑誌「地上」に連載された「野坂昭如のニッポン農村巡礼」を父親から勧められて愛読。11PMなどで見ていた野坂氏^^;とは違って、信用できる本物の男を感じました。書籍化された「堕ち滅びよ驕奢の時代」は40年間手許に置いています。 
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彼の文章から何箇所か引用
膨張するにまかせて、農地を食い荒らし、片手間に行えばいい、足りぬ分は外国から買うだけのことと、うそぶいていた都市生活者の思い上がりは、今こそ改められるべきである。

都会人の農村に対するいわれのない恨みの感情の底に、疎開体験と買い出しがある。三十年過ぎた今も、昨日のことのようにいう。しかし、それを覚えているなら、ついでに食糧がいかに人間の品性をいやしくし、骨肉の争いを生みだすか、そういう事態をさけるためには、どうすればいいかを考えるべきだろう。

農家は貧しいものと、頭からきめこむ都会生活者は、農民が車やTVを持つことさえ、下克上のふるまいであるようにみなし、「ノーキョウ」という、当代稀にみる差別用語をつくり出す。

多分、日本だけであろう、これほど都市生活者が農村を軽蔑し、農民またプライドを失ってしまった民族は。

都会に住んでいる連中など、もはや、動物的な嗅覚、自らの生命をおびやかす存在、傾向について、あらかじめ察知する能力を失っている。(引用おわり)
 
追記:若気の至りとはいえ、親元を離れてから、民主的な青年たちの仲間の活動(^^;)に見を投じた(←何なのだ、この日本語変換は)身を投じたのは間違いなくこの本の影響もありました。しかし、その組織の農村問題に関する理解は野坂氏に遥か及ばぬ程度で、学習会と言っても、政治的・教条的なスローガン?を読み合わせるばかりで、組織優先のその活動は、元々、猫的な生き方しか出来ないぼくには無理でした。
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[クリックすると拡大。40年前に引いた線^^;] 
 
ぼくが「自然と猫と悠々自適に」暮らしているのは、
この本の影響が多分にある気がします。
野坂さん、ありがとう。
 

晴れ間が覗く昼前、久し振りに野良に出た。
天然農園では、大蒜たちが半分以上発芽して、長いのは10cm程に成長。
ブロッコリーは緑色をした頂花蕾の直径が10cm程に。
カリフラワーの中心部を小陰唇のように覆っている薄緑の葉をかき分けると、
白い頂花蕾が密やかに膨らんでいた。
移植した葱たちも元気そうだ。
桜島大根は葉をロゼット状に広げているが、白い胚軸は殆ど見えない。

一方では、役割を終えた野菜たちも。
ピーマンと万願寺唐辛子は鈴生りだったが、霜で傷みかけていた。
今日、全部収穫。
嬉しい誤算は、 
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今季は終了したと思っていたナメコの原木からニョキニョキと(*^^*)
雨続きで菌が目覚めたのかなあ。
 
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さらに、朽ちて苔生したホダ木からは椎茸が(*^^*)
まるで自生しているかのようで、その美しさに見惚れました。
今秋は一本も生えなかったので、春のとき採ったのが最後かなあと思っていました。

今日の収穫たっぷりは、 
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今季さいごのピーマンと万願寺唐辛子。
たった一株ずつで半年間、途切れることなくありがとう。
椎茸は良い型のが9枚。半分はカットして冷凍に、残りはステーキに。
大量のナメコは旨煮(酒、味醂、醤油)で保存食に。
 
さらに、 
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実家の畑から大蕪、下仁田葱、大根をm(_ _)m
とても長い大根で、長さを測ると胚軸と根とで60cmを超えていました。
 
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白菜も二玉(*^^*)、鍋が楽しみ(*^^*)
 
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ノルくん「今回は言いたい放題しないんだね」
 
ojioji「野坂さんの本を久し振りに読み返して、彼を偲んでいると、
ありがたいなあ
しあわせだなあ
たのしいなあ
懐かしくて温かい気持ちになっているんだ」
 

わがままではなく、ありのままに
都市の方も食材の自給を楽しみましょう
読んでくださってありがとうございます(=^・^=)
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