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猟奇快楽殺人犯の元少年Aと猟奇傷害犯みうめへ 2015-06-23 [好きな言葉や拙見]

 
一昨日までの雨が水蒸気に変わったような蒸し暑い一日。
地元中学が期末テスト週間のため、今週は連日の授業。 
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離れの法面の紫陽花の大輪。
 
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左)四季なり苺と取り残していた梅の実。
右)わが家で最大に育った苺の実。まもなく完熟。写真では伝わりませんが5cmくらいあります。葉っぱと比べてみてください。

収穫たっぷりは、
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左)チマサンチュとシシトウ、ピーマンと胡瓜。
右)恒例の韮(ニラ)
 
前回、前々回で姉歯秀次氏と佐村河内守氏を取り上げましたが、
徒然草 第十段に、

後徳大寺大臣の、寝殿に、鳶ゐさせじとて縄を張られたりけるを、西行が見て、「鳶のゐたらんは、何かは苦しかるべき。この殿の御心さばかりにこそ」とて、その後は参らざりけると聞き侍るに、綾小路宮のおはします小坂殿の棟に、いつぞや縄を引かれたりしかば、かの例、思ひ出でられ侍りしに、「まことや、烏の群れゐて池の蛙をとりければ、御覧じかなしませ給ひてなん」と人の語りしこそ、さてはいみじくこそと覚えしか。徳大寺にも、いかなる故か侍りけん。

とあります。
高校時代または問題集をやった人は中学時代に読まれたと思います。

[現代語訳]
後徳大寺大臣の寝殿の屋根に、鳶が止まれないように縄をお張りになっていたのを、西行法師が見かけて「トンビがとまるくらいかまわないじゃあないか。この殿の心はその程度のものか」と言って、二度と訪れなかったと聞いております。が、綾小路宮がお住まいの小坂殿の屋根にも、いつぞや縄をお引きになっていたので、西行法師の逸話が思い出されたのですが、「実は、カラスが群がって池の蛙を捕って食べたので、綾小路宮様がそれをご覧になって可哀想にお思いになったのでございます」とお屋敷の人が語っていました、それならば、とても素晴らしいことだと胸を打たれました。後徳大寺の大臣にも、どのような理由があったのでございましょう。

物事を一面だけから捉えては見誤ることを兼好法師は説いているのでしょう。
一枚のコインの、見えるのは表か裏かどちらかだけ。だが、見えない側に別の模様があることを知っておきたいものです。 
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昨日、みうめが突然キッチンの流し台に上がり、
食器用スポンジを掻き落としたり、シンクの中で暴れていました。
叱って退かせてからシンクの中を見ると、
全長5cm以上もある瀕死の大蜘蛛が。
みうめは大蜘蛛を退治してくれていたのです。
コインの裏側を想像出来なかった己をいたく反省。
イタズラと決めつけて咎めたことをみうめに謝りました。 
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みうめ
「私が意味もなく流し台で遊んだりするわけないでしょ。
 ojiojiがわかってくれたのならいいわ」
 
しかし、いかなる理由があろうと許せないこともあります。

猟奇快楽殺人事件(神戸連続児童殺傷事件)の犯人にして何十匹もの猫を殺して首を切り落とした酒鬼薔薇聖斗こと元 東慎一郎こと元少年Aの手記が太田出版から発売されたニュースを読んだとき、先ず感じたのは、少年法で守られその正体を明らかにされなかった凶悪事件の犯人が自分の主張を本に書いて売ることが許されるのかということでした。

この直後からアメリカで制定されている「サムの息子法」を紹介する記事をいくつか目にしました。加害者が犯罪行為をもとに手記を出版するなどして収入を得た場合、被害者側の申し立てにより収益を取り上げることができるという法律だそうです。

趣旨には賛同しますが、さすがアメリカ、こんなことまで法律にしなきゃあ回らない社会なのかと同情を禁じ得ませんでした。こんな法律に縛られて言論の自由を失うほうが痛手と直感します。日本は腐っても鯛(^_^;)、法制化しなくとも人々の良識が出版社や犯人を動かす社会、アメリカの真似なんて不要と余裕をこいていたところ、

Yahoo!ニュースの意識調査
「サムの息子法」を日本でも導入すべき?
導入すべき    →91.2%
導入すべきではない→5.1%
分からない    →3.7%

うーん、日本の社会もここまでアメリカナイズされたのか。
法律に頼らなければ、良識は実効性を失ったのか。
倫理感や道徳心で世の中を回しましょうよ。
忘れた鞄や落とした財布が戻ってくるのが日本なのに
そんな日が過去のものになるのでしょうか。
悲しいことです。

ところで、この手記(書名は記載しません。猟奇凶悪殺人犯と、詭弁を弄してその尻馬に乗る太田出版の売り上げに貢献したくないので)の「あとがき」には「自分の言葉で、自分の想いを語りたい。自分の生の軌跡を形にして遺したい」「僕に残された唯一の自己救済であり、たったひとつの生きる道」などと、蟯虫もいないのに尻の穴が痒くなるような自己愛に満ちた気持ちわるいことが書いてあるそうです。

二人の生命を奪った凶悪犯罪者の生(=性、こいつは犠牲者の首を切り落としたときに射精、自宅に持ち帰った首を洗って髪の毛に櫛を入れているときにも射精、正門の鉄扉の前に首を置いて5、6分眺めていたときにも射精、悍ましい、光市母子殺人事件犯人福田孝行と同じくらい)の軌跡など遺されても迷惑、オーメンじゃ。
此の世で救済されてはいけません。
救われるのは彼の世に逝ってからです。
此の世でのお前は、死ぬまで苦しんで罪を償うために生かされていることを忘れるな。何が自己救済じゃ。

男児の両目を突き刺し、さらに2、3回ずつ両方の瞼を切り裂き、口の方からそれぞれ両耳に向け切り裂いた残虐行為は言うに及ばず、許せないのは、お前が事件以前に、猫を何十匹も殺してその首を切り落としたこと。彼の世でも救われてほしくない気持ち。
しかし、神や仏と人権教は、そんなお前をも救い給う。
なんてお人好し。

32歳にもなって匿名のままで、責任を背負わずに手記を出して、自己救済。それをビジネスに利用した太田出版。(もちろん、利益ではなくて売り上げを全額ご遺族に自主的に送るのではありましょうが)

では、実際に私たちの良識で何が出来るか。
既に、心ある弁護士の方たちが、合法的に著者の現在(名前、住まい)を白日の下に引っ張り出すための裁判案を練っているそうです。

元 東慎一郎を人喰い虎に例えると、人を殺した時点で危険極まりないので殺処分にするか、「人喰い虎」の看板(^_^;)を出した上で閉じ込めて飼うかの何れかだと思います。少なくとも、人を食い殺した虎だということを秘密にして野に放つことはあり得ません

「サムの息子法」よりも、ぼくはこちらを応援します。住み良い社会を守るために。暮らしと生活を守る日本共産党さんも共闘されんことを。
同じ思いの人たちの発言をいくつか紹介。

だいだい張本人なのに手の届かないとこにいて、言いたいこと言ってるのってずるいよね

晒されることを覚悟の上での出版と捉えて良いのでは。全部明らかにすればよい 

刑期を終え罪を償ったらもう潔白で何でもできるというのは間違いだ。それを、憎き犯人と病んだ日本社会に叩き込んでもらいたい

人の命を奪った瞬間に、こいつは人間に認められた一切の権利を失って獣に身をやつしたのです

これらが普通の人々の良識でしょう。
現代の刑法の土台の思想が前世紀的で病んでいるのです。 
 
 
なお、大蜘蛛は新聞紙に包んで始末。
ところが、みうめが再び流し台のシンクの中に侵入、
洗い物の皿の水を飲み、俎板(;_;)に身体をあずけていました。
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みうめが冷ややかにぼくをみながら、
「コインの見えない側なんて存在しないのと同じなのよ。
 ばっかじゃないの」
 
彼女に謝らなければよかった。 
 

世界は人間無しで始まった。そして、人間無しで終わるだろう。
                   (レヴィ・ストロース)  
 

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