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田宮二郎「白い巨塔」、インドの私刑と日本の箱男 2015-03-07 [昔]

知らぬ間に天気予報の降水確率が0%から60%に変わっている。
困りますねえ。と天気予報に文句を言っても仕方無いか。
夜中から雨、布団にアメメたちを残して早めに起床、
パソコンで久し振りのブログ巡回の旅へ。
左手にはどぶろくのコップ、
肴は、今冬ぼくを風邪から守ってくれた柚子マーマレード(^_^;)
昨日で中学の学年末テストが終わったので心置きなく飲める(=^ω^=)
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 [午後0時のアメメくん]
アメメくん、量を食べられるようになったのでホッとしているのですが、下の制御が不正確になっていて掃除が大変。トイレの前をペットシーツ・トイレにしました^^;。
 
ところで、連日の猪肉食を堪能、身体がすっかり獣臭くなった。
アメメが昨日も今日も同衾したがるのはそのせいかも。
ま、猫たちが喜んでいるのならいいや。
人間だけだ、命の営みに関係する匂いをすぐ「臭い」と言うのは。
芳香剤とかの匂いのほうが余程臭いぞ。

ところで、数日前から「白い巨塔」1978年版をDVDで視聴しています。
まだ前半で、財前五郎が浪速大学医学部第一外科教授に就任、己の診断を過信して患者の胃癌の肺への転移の疑いを却下し断層撮影の要請を無視しているところです。
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[田宮二郎と河原崎長一郎] 
京都でお世話になった方がDVDを先日贈ってくださいましたm(_ _)m。
あの田宮二郎主演で1978年6月3日~1979年1月6日に放映された全31回の伝説の傑作のほうです。近年の唐沢寿明(「ルーズヴェルト・ゲーム」では良い役者だなあと思った)版も人気みたいですが、ぼくにとって財前五郎は田宮二郎しかいません。
作品についてはすでに語り尽くされていると思いますので割愛します
手術シーンの殆どは、医師及び患者の許可を取って撮影された実際の映像とのこと。今では考えられません。

強烈に覚えているのは、京都の大学から休暇で帰省していた1978年12月28日昼過ぎに流れた「俳優の田宮二郎さんが自宅で・・・」というテレビのテロップです。このドラマを毎週見ていて大詰めの時期だったので、あの財前五郎が自殺!?と信じられませんでした。そのとき確か吉川英治の「三国志」を読んでいたはずです。

田宮二郎は京都の鴨沂(おうき)高校出身。あれっ、先日紹介した昭和二十八年の女子高生が恋人と共謀して言い寄る知人を撲殺した事件の女子高生H子の在籍校だぞ。しかも事件は田宮二郎が高3の6月のこと。同じ学校の女子が人を殺して新聞に6段で載った、これは十七歳の柴田吾郎(田宮二郎の本名)少年にも強烈な記憶となっていたはずです。
そして43歳の冬、猟銃用(クレー射撃用)の散弾銃で胸を撃ち抜くという壮絶な自殺、足の親指で銃爪を引いたそうです。存命ならば傘寿の年(;_;)。葬儀委員長は財前五郎の義父 財前又一役の曽我廼家明蝶さんが務めました。
なお、自殺の十ヶ月前に加入していた生命保険が、本来ならば支払われない期間なのに、特例で3億円支払われたとのこと。
墓所は京都鹿ケ谷の法然院にあるそうです。嗚呼、法然院のある東山の哲学の道、ときには京都の人と、ときには数年暮らした人と、多くはひとり歩いた青春の道でした。
 
  法然院 秋の紅葉の色にい出て
言はばや妹に わが恋ふらくを (ojioji18歳^_^;

キャストも佐々木庸平役以外(谷幹一さますみません、あくまで役としてです)はすべてハマり役、懐かしさのあまり俳優名を列挙させてください(^_^;) 
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[左から小沢栄太郎、田宮二郎、金子信雄、渡辺文雄、戸浦六宏]  
田宮二郎、
中村伸郎(東野英治郎よりもぴったり)、
山本學、
高橋長英(去年BSの大岡越前で再会、45年前の入院中に見ていた愛と死をみつめてのドラマ「若きいのちの日記」での青年役が最初の出会い)、
曾我廼家明蝶、
金子信雄(日本映画の宝(=^ω^=))、
加藤嘉(日本映画の良心)、
佐分利信、
小沢栄太郎、
河原崎長一郎、
堀内正美(純と愛で若村麻由美の夫になっていてびっくり)、
小松方正
戸浦六宏(好きでした)、
渡辺文雄、
米倉斉加年、
岡田英次、
清水章吾、
中島久之、
児玉清、
北村和夫(おしんの佐賀の義父、好い人)、
山田吾一、
家弓家正(ナレーションも)、
太地喜和子、
島田陽子、
生田悦子、
上村香子、
中村玉緒、
北林谷栄
まだまだいらっしゃいますが、主に視聴済みのところまでに登場した方です。

それまで裏番組「Gメン'75 」に喰われて13%程度だった視聴率が、田宮二郎自殺直後の12月30日に26%、最終回1月6日が31.4%と大幅にアップしたことで、プロデューサーの小林俊一氏は視聴者に対して憤慨するコメントを残したそうです。 
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[午後0時の爆睡アメメ] 
アメメの具合がわるいときと並行して見始めたので、よけいに命や死について考えさせられます。
このDVD、大切にします。

次は和久井映見さまと貫地谷しほりさまと...etc.(これも皆さんハマり役)「ちりとてちん」を久し振りに視ようかなあ。一昨年BSでも視たような、その前にDVDで視ているぞ、全然久し振りではありませんでした。

自死といえば、いつぞや紹介しました三浦哲郎氏の「鳥寄せ」にお寄せくださったコメントで、出題された年の共通一次受験生にあの笹井芳樹氏がいたことを知りました。「鳥寄せ」を読んでいたのに仕事場のすぐ近くで自死されたのはとても残念です。それとも、読んでいたからこそなさったのでしょうか。 
 
それでは皆様、
あ 有難いなあ
し 幸せだなあ
た 楽しいなあ
 
わがままではなく、ありのままに(^^)
都会の人も食材の自給を楽しみましょう(^_^)v
読んでくださってありがとうございますm(__)m
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 【付録 日本の「私刑」とインドの私刑】 
川崎中1殺害事件で逮捕された少年の1人舟橋龍一(実行犯18・一般メディア週刊新潮で確認済み) を同行して、昨日、事件現場の河川敷で現場検証が行われたそうです。少年法に守られた鬼畜少年を撮影されないように、警察は異様なガード。
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阿呆か。
殺された被害者の人権は消滅し、
殺した加害者の人権は守られる。
顔や名前がネットで晒されるだけで「私刑」と報道する。
変な仕組みを現代日本はつくったものです。
 
本当の私刑とは、
AFP=時事 3月6日(金)13時34分配信
事件が起きたのは、ナガランド州の商業中心地ディマプール(Dimapur)。同地ではこの日、女性への暴力に抗議する大規模デモが行われたが、参加した群衆がデモ後に約7キロ離れた拘置所まで行進。女性1人を複数回レイプした疑いで先月24日に逮捕・勾留されていた男を引きずり出した。群衆は拘置所の2つの門を倒して内部に押し入り、容疑者の男をとらえると市中心部の時計台の前まで引きずっていき、男を裸にして殴るなどの暴行を加え、死亡させた後、男の遺体を時計台に吊るしたという。
 
どうです、これが本来の私刑でしょう。
この後、群衆も暴行致死または殺人罪で逮捕されるならば、
インドの群衆、万歳\(=^ω^=)/ です。

警察にも気骨のあるやつはいないのか、舟橋龍一の箱男か簡易トイレのような囲いを取るんだ。
 
 

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コメント 14

mayu

ネットで未成年の個人情報が流れるのはよろしくないと、ワイドショーが言っておりました。インドは民主的ですね。
by mayu (2015-03-07 15:27) 

ojioji

mayuさま、いつも端的におっしゃっていただき、実に嬉しいです。
ワイドショー、いまだにそんな眠たいことを言っていますか。
でも麻奈さんたちが見たがるのですよね(^_^;)m(__)m
ぜひ野生の王国(^_^)とか見る番組を選んであげてください。
人間が何人か出てしゃべっているものを見せると萌奈さんたちが心配です。
by ojioji (2015-03-07 15:48) 

てんてん

インドの群衆の話
僕もojiojiさんと同意見です。
人権問題とかいろいろな問題もありますが、犯罪者は犯罪者です。
人として許されない行為をしたのなら厳しい処罰を受けなければいけないと思います。
犯罪者に対して、もっと厳しく処罰すべきだと思います。
by てんてん (2015-03-07 19:29) 

あーちゃ

アメメちゃん、量が食べられるようになったのは何より。
こういう場で、反対意見を言うのは、やめてきてましたが、
コメントを読んで、そういう考えもあるのか
と思われるのであれば、あえて、書くことにします。

インドの話。女性の顔に硫酸をかけて醜くし、逃げられないようにしていても黙っている民衆もいるのがインド。
私は、少年よりもその親の氏名を公表し、彼らを処罰、更生させない限り、亡くなった少年も、殺害した少年も救われないように思います。

by あーちゃ (2015-03-07 22:43) 

mitsuya

田宮二郎さん自殺のテロップはビックリしました。自分の中では沖雅也さんの自殺と甲乙付けがたい?ですね。
イギリスでも女子を殺した兄弟の少年に群集は石をぶつけたそうです。被害者と加害者、いーかげん人権というものを真剣に考えたほうがいいんじゃないでしょうかね(¯―¯٥)
by mitsuya (2015-03-07 22:53) 

いっぷく

白い巨塔のオープニングの財前教授編で
総回診のゾロゾロで柳原の隣にいる医者役は
私と同じ事務所(白鳥座)にいたエキストラです。
名作に出られて羨ましいですよ
by いっぷく (2015-03-08 03:39) 

ojioji

てんてんさま、同感です。
「人として許されない行為をした」人にまで、事情を聞いて配慮しすぎる風潮におかしいという声が、近年やっと表に出たという気がします。おかしいと思う人は大勢、ずっといたのですが、サイレントマジョリティでした。そして声の大きいだけの人たちの主張がまかり通ってきたのを正したいと。

by ojioji (2015-03-08 08:31) 

ojioji

あーちゃさま、アメメにありがとうございます。
少年法に守られている以上、私も、保護者の責任を問うのは当然だと思います。
喧嘩で殴ったとかではなくて、残酷に殺害した以上、犯人がこの世で救われるのは間違っていると心から思っています。だから神仏があると。
無法地帯ではまずいし、我慢ならないときに立ち上がれないくらい飼いならされるのも行き過ぎで、今の日本、自由にものが言えて、しみじみとありがたいと思います。だからこそ、各自が大いに思いを表しましょう。
by ojioji (2015-03-08 08:32) 

ojioji

いっぷくさまのいつぞやの「白い巨塔」を取り上げた記事、懐かしんでおりましたが今、一日2話ずつほど視ております。いやあ、面白いです。こういったじっくりと長編で描いてくれるドラマ、今は流行らないのでしょうか。一話完結でカタストロフィを持ってくるドクターXみたいなのでないと多くの人は視ないのでしょうか。わかりやすく面白いですが。
エキストラの方、今オープニングを確認していますが、柳原の隣?安西役ではないですよね、ひょっとして顔が映っていない方でしょうか。
by ojioji (2015-03-08 08:32) 

ojioji

mitsuya さま、沖雅也、これまた何十年振りかで思い出させていただきました、いまググると1983年涅槃に旅立ったのですね。三十二年前でしたか。人生いろいろ。
ところで、イギリスでもそのようなことが。
人権あるいは社会の進化みたいな思想について、見直さなくてはと思う人が増えていると思います。私なんて中学で、王様とかの支配者とは民衆を弾圧するもので、それに抗する心ある人々が権利の拡大をしてきたんだと、組合の仕事で自習の多い日教組の先生(^_^;)から教わりました。
江戸時代の農民は五公五民とか四公六民で、自分たちのつくった米が食べられずに稗や粟を食べていたとか(^_^;)。農家育ちなので、変な気がしていました。大阪のサラリーマンの叔父のほうが通勤や激務で余程ストレスが多そうなのになあ、家では疲れて麦酒飲んで寝るだけだし。給料のためにそんな不自然な暮らしをして幸せなんかなあと。江戸時代の農民、今の自営業者と同じで脱税(米の隠匿)はしまくり、年貢のかからない作物を蓄える、などいくらでも工夫もしていたし、何より農作業は自然の中でお日さまを浴びて気持ちが好い(^_^)。こんな話も読んだことがあります、津軽の農民が凶作で金貨を握って飢え死んだと。貯蔵米を金に目が眩んで売り払った直後の冷害だったみたいです。本来なら自給自足できるのに貨幣経済に飲み込まれて翻弄される、今の農家も似ています。あるいは「百姓と胡麻の油はしぼれるだけしぼれ」みたいな言葉も、農民の脱税を前提に、まだまだ税を捕捉できるぞという話みたいで。今と同じですね、源泉徴収の人たちが自営業はずるいと逆恨みする(^_^;)構図。ちなみに今も、高額所得者は五公五民ですよね、だから大リーグとやらに出稼ぎに行ったり。すんません、何の話かわからなくなりました。
つまり、この貧困農民史観と同じように人権思想とやらにも嘘がかなり含まれているように感じます。あるいは、人権思想とやらと人非人を獄門磔にするのと何ら矛盾はしないと思います。
ハンムラビ法典万歳\(=^ω^=)/です

by ojioji (2015-03-08 08:37) 

ニッキー

雨の日は暖かい場所でゆっくり寝るのが一番ですよね(^.^)
犯罪は犯罪・・・未成年だろうと自分の罪は償うべきです。
by ニッキー (2015-03-08 10:23) 

お百姓

インドの話もすごいですが、ojioji様が何度か書かれている川崎の事件、国民の多くは同じ感想を持っていると思います
最後にスカッとするテレビドラマが人気あるのもそのせいじゃないでしょうか。
by お百姓 (2015-03-08 11:01) 

ojioji

ニッキーさま、全く同感です。それが大前提だと思います。
by ojioji (2015-03-08 11:59) 

ojioji

お百姓さま、なるほど、明らかな悪人を大事にし過ぎている社会にたまった不満をドクターX(すんません、他のをあまり知らなくて。去年から数十年の遅れを取り戻そうと^^;テレビドラマをぼくなりに実地調査^^;中です)で晴らしているわけですね。
ぼくもブログに何度も書いて、鬱憤を晴らすことにします。
by ojioji (2015-03-08 12:05) 

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