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電脳将棋ボナンザと保木邦仁様、箱入り娘ふーちゃん 2015-02-22 [日々の出来事]

 朝から生憎の雨、
食堂で「運命の一手 渡辺竜王VS.人工知能・ボナンザ」の録画鑑賞。
2007年の対局、ボナンザは当時の世界コンピュータ将棋選手権優勝ソフト。
渡辺明竜王(当時)をして対局中に「いやぁ、強すぎる、本当に」と嘆息させる強さを見せました。
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[この企画の立役者、故米長邦雄日本将棋連盟会長も番組内に登場。千人斬りの性豪として知られるだけに、前立腺癌を宣告された後、全摘手術を躊躇したそうです。その心の機微が著書「癌ノート~米長流 前立腺癌への最善手~」に記されています。再発後の抗癌剤治療で一気に衰え2012年12月18日逝去。12月5日に十八代中村勘三郎が逝った直後のため私とっては巨星連続して落つ、でしたが、社会的には勘三郎ショックと年末とで米長氏の死去が軽んぜられた感。実にお幸せで充実した生涯でした]

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 [シャイで爽やかなボナンザの作者保木邦仁(ほきくにひと)氏]
 
 保木邦仁氏がまた良い人なのです。トロント大で研究生活を送っているときコンピュータチェスの論文に出会い、解明し尽くされたチェスよりも将棋のほうが取り組み甲斐があるぞと趣味で着手。
 
国内でのコンピュータ将棋の過去の蓄積を何も知らなかったため、コンピュータチェスの思考ルーチンをベースに作成、将棋ソフト初の全幅検索(従来は選択検索、現在は両方のハイブリッド)の採用によってそれまでのソフトが捨てていた指し手の中の好手を発見可能に。
ご自身の棋力は「11級」^^;なのに、ボナンザは竜王を相手に88手目までは優勢に進める強さ。現在は電気通信大学特任助教、「思考型ゲームにおける合議法の展開と名人の知を超える人工知能の開発化学反応などに関する研究」をテーマとされているそうです。

日本にいて情報が入ってくる環境であれば、個人が1年で(ボナンザを)完成させることは不可能であった」と保木邦仁氏は述べています。現状を知らなかったからこそ、因われないで開発に成功できた、ちょっと違うかも知れませんが、一点突破の大切さに繋がる気がします。

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[ボナンザ投了直前・直後の作者保木邦仁氏。番組内のインタビューで「1秒間に400万局面を読むボナンザを渡辺竜王の脳が軽く凌駕・・・訓練された人の脳の素晴らしさを改めて認識・・・人間の知性は素晴らしい」と。何て爽やかなのでしょう]
 
 あれから6年、2013年春の第二回将棋電王戦(でんおうせん)で公式には初めてプロ棋士が電脳ソフトに敗北、通算でも1勝3敗1引き分けと負け越し。塚田泰明九段の必敗の局面から入玉引き分け、涙のインタビューを思い出します。
昨年2014年春の第三回将棋電王戦は電脳ソフトが通算4勝1敗と大きく勝ち越し。

そして、今春3月14日から電王戦FINALが開催されます。昨秋すでに対戦カードは発表、振り駒は何と人類史上最強のチェスプレーヤーにしてIBMのチェス専用コンピュータ ディープ・ブルーと激闘を繰り広げたガルリ・カスパロフ氏。

カスパロフ氏については、1997年「コンピュータが世界王者のカスパロフに勝利!」との大報道のせいで、チェスの世界ではすでにコンピュータが人間の頭脳を超えたが取った駒を使える将棋ではまだまだ人間が優位という話の度に引き合いに出されて気の毒でした。正確には、ディープ・ブルーとの対戦において1996年3勝1敗2引き分け、1997年1勝2敗3引き分けと僅差、ほぼ互角。再戦を望んだカスパロフ氏でしたが、IBM側がプロジェクトを終了させてしまい再戦は叶いませんでした。2005年にトーナメントプロを引退後はロシアで政治家として民主化運動を行っているそうです。
 
なお、チェスプレーヤーのレーティング日本人ランキング1位は何と将棋の羽生善治(はぶよしはる)名人です(*^^)v、アジアランキング237位、世界ランキング2486位。

将棋ファンとしては、電王戦FINAL、楽しみでもあり、
一方で、何だか自転車と自動二輪の競争みたいで、
どっちが速いか比べるのは無意味な気もします。
 

 
マニアックな将棋の話題から転じて、ふーちゃんに登場願います。
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左:2011.8.31撮影。塾に来て4日目のふーちゃん。生後推定40日。
右:2011.11.29撮影。生後4ヶ月。
 
そんなふーちゃんも3歳半、ブログ用に^^;カメラで追っかけました。
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 純米酒相模大山の梱包箱に自ら飛び込んだふーちゃん、
箱入り娘の運命や如何に。
 
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 突然暴れるのでびっくり。
何かと思えば、デジカメのストラップに反応。
なるほど、この手があるか。
サービス精神に欠ける私は今頃、この方法に気づきました。
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 ふーちゃん、見事にゲット(^_^)
この撮影方法、今後精進してまいろうと思います。
 
本日は将棋の話題で読者を限定してしまいましたm(__)m
あとはふーちゃん頼み^^;
 
それでは皆様、
あ 有難いなあ
し 幸せだなあ
た 楽しいなあ
 
わがままではなく、ありのままに(^^)
都会の人も食材の自給を楽しみましょう(^_^)v
読んでくださってありがとうございますm(__)m
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コメント 8

green_blue_sky

ふーちゃん、かわいい。
小さい頃はかわいいですね~
カメラのストラップにじゃれるでしょう。デジカメのキャップにじゃれますよ^_^;
by green_blue_sky (2015-02-22 18:17) 

mitsuya

まさにその通り!自転車と自動二輪!土俵が違いすぎます!
コンピューターは、お腹もすかないし、足もしびれない、待ち時間にイライラすることもないですもん!新聞の一面に1勝3敗の記事が掲載されたのを見て寂しく思った記憶があります(´;ω;`)
by mitsuya (2015-02-22 22:25) 

ojioji

green_blue_skyさま、ふーちゃんに伝えました。
ふーちゃん「ありがとう。だけど今は可愛くないの。どうなの」
すみません、おきゃんな娘なもので口の利き方を知らなくて。悪気は無いと思います。
by ojioji (2015-02-23 08:26) 

ニッキー

ストラップを狩るふーちゃん、鋭い目つきで大人の美猫さんだけど、塾に来た頃はまだ瞳がベビーブルーっぽくてあどけない表情がすっごく可愛いですねぇ(^O^)
東京マラソン応援ありがとうございました!(^^)!

by ニッキー (2015-02-23 14:52) 

ojioji

mitsuya さま、そうですよね。感情に左右される人間同士の対局だからこそドラマがあり面白いのであって、相手が電脳となると、勝ち負けだけになってしまいそうです。
でも、自動二輪に勝つ自転車選手がいたら痛快でしょうね。

ところで、購読されている新聞は讀賣新聞でしょうか。
(一面掲載から推理)
by ojioji (2015-02-23 15:24) 

ojioji

ニッキーさま、東京マラソン完走おめでとうございます、並びに、お疲れさまです(^_^)
本格的に走りだされて日が浅いのに、見事な成果です。
肺循環や足腰の筋肉が鍛えられたので老後も安泰でしょう(^O^)
ふーちゃんのあどけない頃、世のおばさま方にも皆さんあどけない頃があったのでしょうね(^_^;)
子猫の青い目、ベビーブルーと呼ぶのでしたか。
by ojioji (2015-02-23 15:30) 

足立sunny

最近、急に囲碁ソフトの方も強くなり、まだ負けはしませんが時々苦戦します。将棋は大変でしょうね、ほんと。
by 足立sunny (2015-02-23 18:08) 

ojioji

足立sunnyさま、一点突破主義で大局観に欠ける私は囲碁ができないのですが、親しみを感じます(^^)。コンピュータ囲碁について今、Wikipediaを読んだのですが、将棋とは事情がずいぶん異なるみたいですね。石自体に軽重がなくて置かれた場所や形により要石になったりカス石になったりするところや、理詰めとは違った感覚的な要素が大きいところ、盤面の広さなど、コンピュータが克服しなくてはならない課題が多そうです。囲碁のほうが、負けても傷つかないと言われる理由がわかる気がします。
by ojioji (2015-02-24 05:48) 

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