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「家の光」の便所紙の話(高倉健)、「株価暴落」を観て 2014-12-14 [好きな言葉や拙見]

氷点下3℃、厳寒の朝、薄っすらと雪化粧。
手が悴んでトイレで紙が上手く使えない。
某所で立ち読みした月刊文藝春秋に高倉健の遺稿(誠実な文章です)が掲載されていて、その中の、映画「八甲田山」のロケのときの挿話を思い出した。

厳冬の八甲田山でのロケ期間、凍みてシャリシャリという飯を何日も食ったとか、俳優4人が辛さに耐えられず逃亡、駅で捕まったとか。中でも、雪中行軍隊の徳島大尉(高倉健)が凍死した神田大尉(北大路欣也)と見(マミ)える重要なシーンの撮影の前に高倉健が厠で用(健さんの文章ではウンコと明記)を足したとき、拭く紙が紐を通した「家の光」だったというところを読んで身震いした。四十年近く前の過酷なロケを「家の光」の便所紙で表現した高倉健の感性と文章力に感動した
 
そのときの彼の手は今朝のぼくのように悴んでいたんだろうなあと。

ちなみに高倉健は、先日紹介した「君よ憤怒の河を渉れ」が東映を退社してフリーになって最初の作品、その翌年公開されたのが「八甲田山」、その完成の願掛けで1日に80本も吸っていた煙草を断ち、以来亡くなるまで禁煙を続けたそうである。
 
※「家の光」はわが国の(漫画雑誌を除いた)月刊誌の中で最大の発行部数の家庭雑誌で、家の光協会発行、JAが販売している。農家にはお馴染みだが、都会の人に宗教誌と勘違いされるときも。この雑誌の闇の部分には今は触れないでおく。
 
【参考資料 コミック誌を除く雑誌の印刷部数ランキング(2014年9月)】 
週刊文春70万部、月刊家の光56万部、週刊新潮56万部、週刊現代55万部、文藝春秋50万部、月刊ザテレビジョン47万部、週刊ポスト46万部・・・ふーっ、一誌ずつ調べた。
但し、印刷部数であって購読部数とはかけ離れた雑誌もある。それが「家の光」^^;、2009年のNTTグループのPotora定期アンケートによると購読率が0.2%だったとのこと。この意味は、32万部のMOREの購読率が2.9%、37万ESSEの購読率が3.8%と比べるとわかるでしょう。56万軒もの農家が家の光を買うわけがありません。ここに闇のひとつがあるもよう。ファッション関係の雑誌の印刷部数がどんどん減っていることにも気づいた。
 
寒風の中を衆議院議員選挙の投票に行ってきた。
投票所の打穴小学校跡地、入ったのはたぶん四十年振り。
建物はすべて途中で建て替えられたものだったが、とても懐かしかった。
昨日、書いたとおりに記入。
国民審査は全員に×を付けて、凶悪犯罪の厳罰化を促した。
原付バイクVOXで戻ったら身体の芯まで冷えていた。
 
対照的に、電気炬燵の間のこいつらは、
DSCF4021.jpg
京都で買っていた熊?の人形に興奮。
果てしないバトルを繰り広げるのであった。
DSCF4023.jpg 
一瞬の隙を突くちゃとらん。
ふーちゃんの躱し方も素速い。
さすが元肉食獣。 
 

「株価暴落」という池井戸潤原作のドラマを見始めた。
「半沢直樹」「ルーズヴェルト・ゲーム」に続いての池井戸潤作品。
 
銀行が融資を餌に出店反対運動のリーダーに手を引かせて、融資は実行しなかったためそのリーダーの商店が倒産、自殺という、半沢直樹のときと似た状況が事件の発端。やるせないのは、そんな理由で命を絶ったこと。日本の自殺者は男性が女性の二倍で、特に中年男性の経済的理由による自死が多い。たかが金(カネ)で自らの命を絶つほどに金銭資本主義の毒素に侵されている、気の毒過ぎる。金(カネ)を使わずに生きる心と力を若い内に身につけておくことが大切。
自分の事業の存亡を銀行の融資の有無に賭けるなど無謀、社員と社会に無責任。己の身の丈・分際に合った生き方をしよう。商売が上手くゆかなくなったときは必要とされなくなったのだから、傷が深くなる前に潔く身を引くのが正解。
と言う次第で、面白いドラマだが、あくまで娯楽として楽しむものであった。(ドラマにぼくは何を期待しているのだ)

金銭の多寡を幸福の尺度にする社会が経済的理由による自殺者を多数生んでいる。
だから、選挙の公約で、景気対策を最重要課題の如く叫んでいる候補者たちは皆、不幸の使者であって当選してもらったら困る。有権者にも馬鹿がいて、政治家が景気対策をしたら自分の所得が増えると勘違いしてい人がいる。冗談じゃあない。今の境遇が不満なら、自分に合った生き方をすればよいだけ。政治家に景気対策を期待するような他律的生き方じゃあ、給料の手取りが増えても幸せにはなれません。どうせまた他人と比べて不足感を抱き、それを政治や社会のせいにするでしょう。百年前の王侯貴族よりも快適な生活をしているのに、それを嘆いていては永遠に充たされませんぞ。
と投票日に相応しく馬鹿な有権者叩きを綴りました。
お腹立ちの方は、その腹立ちを正しい方向に生かしましょう。
DSCF3752.jpg
ふーちゃん「ojiojiは心が充たされているのは良いけれど、慢心の塊だね」

ojioji「吾唯足るを知るのみ。今夜は選挙特番で忙しいのじゃ」
 
それでは皆様、
あ 有難いなあ
し 幸せだなあ
た 楽しいなあ

都市生活者も食材の自給を楽しみましょう(^_^)v
お年寄りや社会不適合者(儂のこと)や生活保護受給世帯よ、
天然農法で幸せな自給自足の生活を(=^ω^=)
読んでくださってありがとうございますm(__)m
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のらん

私もこれから投票です。。。お天気よくてお散歩日和だし♡
by のらん (2014-12-14 11:51) 

ojioji

のらんさま、美咲町打穴西も日和なのですがとても寒い。
バイクで戻ったら体の芯まで冷えました。

投票所の打穴小学校跡地、入ったのは四十年あまり振り。建物はすべて途中で建て替えられたものでしたが、懐かしかったです。
備え付け筆記具はやはり鉛筆ばかりでした。予算の関係なのか、後で書き直すため^^;なのか。
消して書き直し疑惑の記事を読んでから、妙にこだわっております。
by ojioji (2014-12-14 12:31) 

green_blue_sky

午後からゆっくり投票に行ってそのあとは年賀はがきを購入してきました。
投票の人が少ない・・・
by green_blue_sky (2014-12-14 17:43) 

kemm

今日は丁寧なコメントをいただきありがとうございました。
選挙は選ぶべき人や政党がなかなか見いだせなくて切ないですね。
その結果が国政に影響するのは分かってはいるのですが・・。

by kemm (2014-12-14 18:20) 

ojioji

green_blue_sky さま、投票率が心配ですね。

年賀状の時期なのですね。
去年までとちがって時間はいくらでもあるはずなのに、準備しておりません。
by ojioji (2014-12-14 18:54) 

ojioji

kemm さま、とんでもない。清澄なkemmさま のブログにそぐわないようことを書いてしまいましたm(_ _)m それくらい素晴らしい写真を見させていただきました。俳句は門外漢(「第二芸術論」とかに昔かぶれていたもので)ですが、普通の人にはつくれないレベルだということはわかります。

優れたブログに出会う度に、限られた時間のなかで、もどかしいものを感じます。じっくり味わいたいほうなので、あれもこれもと言うわけにはゆかないし。皆さんそうなのでしょうが。
by ojioji (2014-12-14 19:02) 

kontenten

家光の便所かと思いました^^;Aアセアセ
小江戸川越に川越大師喜多院と云うお寺がありますが・・・
『家光誕生の間』が江戸城から移築され、トイレもあります。
このトイレが、畳貼りでビックリした事を思い出してしまいました。
by kontenten (2014-12-14 20:54) 

ojioji

kontentenさま、わかりにくい書き方ですみませんm(__)m
家光のトイレとは真反対のトイレの話でした。
八甲田山中のせせらぎの上に立てられたトイレだったそうです。
「家の光」、農家の方以外はぴんと来ませんよね。

by ojioji (2014-12-14 23:56) 

ちゅんちゅんちゅん

こんばんは!
期日前投票にしました。
投票率を見て肩が落ちました・・・
まずは投票しなきゃ始まらないのに(>_<)
by ちゅんちゅんちゅん (2014-12-15 20:00) 

ojioji

ちゅんちゅんちゅんさま、おっしゃるとおりです。
普通選挙なのに半分近くの人が選挙権を放棄するなんて。
ま、それくらい天下泰平で恵まれた日本ということなのでしょうが。

むりやりマスコミや野党が日本に貧しい人々が大勢いると思い込ませて、つつがなく暮らしているひとにも、あなたの年収は貧困ラインですよとか煽って、争点をつくって・・・という面もあると思います。
少なくともぼくは経済的な不満や権利が侵害されるような不当なことは全くないので、人間の程度が向上するよう願っております。が、その声が届く人たちは程度の高い人たちで、肝腎の人たちには届かないものです。
by ojioji (2014-12-15 20:38) 

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