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測定数値と感覚、大量の栗が天から(^^)v 2014-10-15 [好きな言葉や拙見]

夜中から朝方にかけて冷え込みました。
台風の雨と冷え込みで、茸が生える予感。
5月に奥池の奥の森林に、なめこ菌を埋めた原木を何本か寝かせています。
そろそろかなと見に行ったところ、なめこは音沙汰無し。
雑茸はあちこちに顔を覗かせています。

※なめこの原木栽培、Wikipediaを見ると、
「一般に5月頃種菌接種をし、接種後2夏を過ぎた秋~冬に発生を始め、原木の樹種により3~7年間収穫される」とあるではないか。
ありゃ、生えるのは来秋か。

代わりに、栗の毬が彼方此方に。
見上げると、上の道脇に栗の高木が何本か。
台風のお蔭。
その気になって探すと、栗が裸で転がっていたり、古い毬にも艶々した栗が健在だったり、思いの外たくさん落ちている。
猪や狸も未だ気づいていないと見える。
火バサミと籠を取りに戻って、朝飯前に栗拾いに本格的に熱中。
DSCF2644.jpg
拾うこと2時間、
虫栗は殆ど無くて、綺麗な栗が441個!
サプライズでした。
ぼく用に100個程確保して、あとはお裾分け用に。

今日の収穫たっぷり。
万願寺唐辛子をたくさん、カレー用と甘辛煮用に。
DSCF2654.jpg
割れ目の入った小さな大玉トマトは、花壇の挿し芽から生った最後の1個。

さらにレタス、サンチュ、辛子菜。
DSCF2652.jpg
新鮮な緑がサイコウ。
台風の雨後で、砂や土に塗れていたので洗うのが大変でした。

お百姓さまのブログ「田んぼと遊ぶ」で面白い記事を拝見。
米の美味しさを(財)日本穀物検定協会というところで測定、
お百姓さんのコシヒカリ・サンプル1は食味値87、食味ランク優の結果に。
新潟魚沼産が食味値85以上、特A認定の京丹後米の平均食味値が82から考えると、素晴らしいお米を産出されています。
さらに、一昨年は食味値94を記録されたとのこと。

ところで、面白いのは、食味値の高い米が美味しいとは限らないということ。
お百姓さまの奥様が一番美味しいと仰言ったのは、食味値80(これも充分高い数字みたいですが)という、サンプルの中で一番数値の低かったお米だったとのこと。

測定数値か人の感覚か。
食べ物の味で言えば、多くの人は自分の舌を信じていると言うでしょう。
ところが、「このお米は食味値が最高です!」と伝えてから食べさせると、美味しく感じてしまう人が多い現実。
当人が美味しく感じるのなら、それはそれで有りだと思いますが、
問題は、数値や他人の評価を重視して、自分の感覚を否定してしまうこと。

日本酒の世界で、日本酒度や酸度を数値化してあるのを見ます。
端麗辛口、濃醇辛口、濃醇甘口、淡麗甘口のマトリックスくらいなら選ぶ参考になりますが、さらに各種数値で細かく表示するのは、美味しいお酒を埋もれさせる愚を犯す面もあるように思います。数値が高ければ旨いと勘違いして、数値に囚われる消費者もいるのでは。本当は、日本酒度と酸度のバランスで全体の風味が決まるのに。(ぼくは値段の安さに囚われておりましたが^^;)
[参考]
日本酒度 お酒の甘口や辛口の尺度であるが、実は日本酒の比重。4℃の時の水の比重と等しい酒を日本酒度±0とし、これより比重が大きい(重い)酒を-(マイナス)とし、比重が小さい(軽い)酒を+(プラス)とする。糖分が多いほど比重は大きくなり甘口に、アルコール分が多いと比重は軽くなり辛口に。

酸度 お酒に含まれるコハク酸、リンゴ酸、乳酸などの酸の量。

味覚以外でも、何でも数値化することへの疑問を感じて調べていると、
陶芸職人の感覚について述べ、何でも数値化しないと不安な風潮に一石を投じた「*盛匡*ブログもののあはれ」を発見。
ぼくの言いたかったことの半分は、こちらのブログに遥かに達意の文章で書かれていましたので、繰り返さないでおきます。

学校教育現場でも、
「国語への意欲を評価する材料として、各自の読んだ本の冊数をカウントしている。朝のあいさつをする児童の割合も数える。60%から80%になったら教師は評価されるが、残り20%の児童はどうなるのか……」
2月に開かれた日本教職員組合の教研集会で、広島県三原市の小学校で教える森崎賢治さん(37)が訴えた。
数値の高い子が「いい子」とは限らない。
本をよく読む女児の親から、深刻な事実を知らされた。「うちの子は休み時間も読書しているけれど、実は友達関係がうまくいっていないんです。」
森崎さんは自戒を込めて言う。「数字で評価していると、数字で表せない部分が見えなくなってしまう」(中略、青文字は引用者にて)
数値で表せるものは人間の表面的な部分に過ぎない。
優しさ、逞しさ、慎み深さ、誠実さ・・・
深遠部分は人間同士の心の触れ合いの中でしか感じ取ることが出来ない。
(引用終わり)
全く同感です。

カラオケの腕前も数値化されていますが、高得点を出すコツがあるみたいですね。一方で、得点が低くても胸を打つ歌唱もあるし。

大昔のどんぶり勘定の時代に数値化の必要性を説く意義はあったと思います。
しかし、アナログからデジタルへ、何でも数値化の今日だからこそ、自分の感覚を大切にし、信頼するに足る感覚たりうるよう日頃から心掛けたいものです。

自分の感覚を信頼しすぎているぼくは、ますます料理のオーソドックスなレシピを蔑ろにしそうであります。

今日の5にゃんズ。
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ノルくんはダイニングの窓辺で木洩れ日を浴びて黄昏れています。

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amazonの箱の中でご満悦のみうめちゃん。

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ちゃとらんは、いつもの猫炬燵に居座り。

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アメメとふーちゃんが珍しく、並んで炬燵の上にいる姿。
急いでツーショットを2階踊り場から。ふーちゃん、野性の本能で気づく。
DSCF2668.jpg
階段を降りて正面から撮影。
アメメくん、完無視。ふーちゃん、端正なお姿。

441個の栗(多くは銀寄)の写真を撮ろうと、籠から空けると、
ノルくんが駆け寄った。が、臭いを嗅いでから所在無げに。
DSCF2648.jpg
ノルくん「生き物は本来、本能で美味いか不味いか、腐っているかどうかなどはわかるんだよ。何でも数値化しないと不安なヒトという生き物は、自ら幸せの基準を上げて苦しんでいるように見えるよ。ディオゲネス荘子を忘れているのかな」

※立川談志師匠が、「鉄枴」のなかでディオゲネスに言及していたのが嬉しかった。

それでは皆様、
あ 有難いなあ
し 幸せだなあ
た 楽しいなあ

都市生活者も食材の自給を楽しみましょう(^_^)v
お年寄りや社会不適合者(儂のこと)や生活保護受給世帯よ、
天然農法で幸せな自給自足の生活を(=^ω^=)
読んでくださってありがとうございますm(__)m
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お百姓

紹介ありがとうございます
どうしたら美味しい米が作れるのか結論は難しいです 無いのかも分かりません

酒の成分数値などアルコール度数しか確認したことないし気にもしてませんでした やっぱり飲んでみて気にった物を次買いますね
一升瓶のラベルが和紙をちぎった様なものなら「こりゃー美味しそうだ」って感じるのも暗示でしょうか(^。^)
by お百姓 (2014-10-16 13:21) 

ojioji

お百姓さま、確かにラベルとか見た目の効果もありますよね。だから、利き酒のときに目隠ししたりとか。
うーん、ならば、どんなものでも美味しく感じられる心があればよいわけでしょうか。

騙されていても、美味しければよし。
広げて、どんなことをも幸せと感じられれば幸せなわけか。

それには、百薬の長を品揃え豊富に並べておけばよし。
雑木林で燗酒というのを思いついた。
やれない理由が無いのでやってみます。
by ojioji (2014-10-16 22:52) 

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