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天然農園、夏から秋へ 2014-09-02 [自然と農]

程良い肌寒さで迎える朝、
といっても朝未きの午前四時、
いくら寝てもよい身の上なのに早く目覚めるのは損か得か、
脇の猫に尋ねても答えは、
あーん。

明るくなるまで、結局、ダイニングのMacBookを開いて新聞代わりのニュースチェック、都市の公園で禁止事項が多すぎて隅っこのベンチに腰掛けて携帯ゲーム機に夢中の子どもたちの記事に立腹したり、デング熱とやらが代々木公園の蚊から伝染している記事に、雌の蚊に自由に刺させてやっていたことが不安になったり、隠者らしからぬ過ごし方を反省。

でも、その甲斐あって、素敵なエッセイに出会えました。感動しました。
お時間のあるときにぜひ読んでみてください。
末尾にも紹介しておきます。


秋晴れの下、天然農園で気持ち好い汗が流せました。
今日の収穫たっぷり。
DSCF1526.jpg
作業中心だったので、収穫はインゲン80本。
付録で、雑草を抜いていたら付いてきた馬鈴薯(^_^)v
前に住んでられた方が畑をされてたのは何年も前、
生き延びた馬鈴薯の子どもかと思うと感慨深いものがあります。

昨日、文章で報告した天然農園の秋仕様、今日は写真にて。
先ずは、落花生の草原。
これからどう展開するのか未知の世界。
予想外に広がる茎葉にとまどっています。畝幅が全然足りなかった^_^;
DSCF1470.jpg

こちらは地味ながら食卓に欠かせない青紫蘇。
京都では皆さん、大葉と呼んでました。最初、何のことかわかりませんでした。一本の株でこんなに繁っています。
DSCF1471.jpg

手前のウコンと奥の生姜。
生姜の甘酢漬け、自家製をつくるのが楽しみ。
間に割り込んでいるのは雄キーウィの蔓、写真撮ったあとで鎌で刈りました。
DSCF1480.jpg

夏の葉物はこの空芯菜がメイン。ゴマ油を使った炒めものとの相性バツグン。手抜きして、レンチンお浸しナムル風とか手軽です。ぬるぬるして茎も食べられて、カットしたところからどんどん枝分かれして増え、挿し芽でも容易く増えるので好感度高し。
DSCF1474.jpg

畑や花壇や適当に播いた桜島大根。
本当にあんな巨大なものが出来るのか見守ります。
大きくしたいので、こいつには顆粒肥料も遣ることにしました。
DSCF1473.jpg

庄屋大長茄子。まだ続々と結実中(^_^)v、背丈もぼくを越えています。
DSCF1475.jpg

京都発祥の万願寺唐辛子。京都時代も夏場は常備していました。好物。
たった1本の苗で賄えています。来年は3本くらい植える予定。
DSCF1476.jpg

性懲りも無くロシアの食用向日葵。
8月初めに咲かせたやつは、収穫して軒下に干していたのですが、外猫さんが爪研ぎに利用してバラバラにし、挙句の果てに、幾つかの大輪に放尿していました(;_;)。流石に食べられないので、畑に植えた二世たちが育ち中。
DSCF1477.jpg

そして、昨日報告した瓜葉虫の食害に遭う霜知らず胡瓜。
左が胡瓜の苗、葉っぱが無残。右に見えるのは桑の木菜豆というインゲンの仲間。瓜葉虫というだけあって桑の木菜豆には見向きもしないみたい。人の世の愛妾もとい相性と同じですね。
DSCF1489.jpg

下は、左が桑の木菜豆、間に向日葵の発芽、
右下が胡瓜。瓜葉虫の被害が少ない貴重な苗。
DSCF1490.jpg

こちらがいちばん逞しく生き延びている胡瓜苗。
お前たちが頼みの綱、瓜葉虫に負けるなよ。
意味もなく、混植で育てています。
DSCF1491.jpg
あとは、写真を撮った後で、
ガーデンレタスや辛子菜やサンチュの苗を定植しました。
中国野菜カイランは直播きの生育がわるくて、今日、育苗ポットに播き直しました。
来月は葉物が潤沢に穫れる予定。


「笑い声に包まれた旅立ち」 三谷幸喜 『2011 ベスト・エッセイ』光村図書 より⑩
(初出「朝日新聞」1月8日・夕刊

去年の暮れに祖母が94歳で他界した。
世田谷の家で、母と二人暮らしをしていた祖母。あまりの元気ぶりに、ひょっとしたら永遠に生き続けるのではないかと思われていたが、最期はあっけなかった。

病院嫌いのはずなのに、よほど身体がきつかったのか、自分から入院すると言い出した。
検査の結果は、肺がん。
既に手術は無理な状態で、年齢的なことを考えると抗がん剤も難しかった。入院してから9日後の朝に容態が急変した。
5人の子供たちに見守られ(子供と言っても全員60歳以上だが)、眩いばかりの朝日に包まれて、祖母は静かに息を引き取った。
その光景は、僕ら親族が、いずれ訪れる祖母の最期の、こうであったらいいなと漠然と思っていたイメージに限りなく近かったような気がする。

別れが近付いた時、一族が枕元に並んで順番に別れを告げた。
まず長女である母が、祖母に感謝の言葉を述べた。
それから年齢の高い順に並んだ母の弟妹たちが、それぞれの思いを祖母の耳元で語った。ひとつひとつの言葉に重みがあり、まるで優れた舞台劇を観ているようだった。

4番目の叔父の番になった時、彼はしばし悩んでから
「うーん、全部先に言われて、もう言うことがない」
とぼやいた。
病室内の空気が一瞬にして柔らかくなった。それ以降は、なんとなく面白いことを言わないといけないような雰囲気で、僕ら孫たちの番になった時はもはや、お題が
「ユニークな別れの言葉」の若手芸人大喜利みたいになっていた。
初期の感動的なシーンはどこへやら。母までもが
「そうだ、もうひとつ言うことがあった」
と再び列に並んだりと、もうやりたい放題。
どんな時も感動のまま終わらず、最後は笑い声で締めるあたりが、我が家らしかった。

僕は子供の頃、祖父母と暮らしていた時期が長かったので、性格や趣味嗜好には祖母の影響が大きい。使ったものを元へ戻さない、自分が食べているものをやたら人に食べさせたがる。
それはすべて、妻に指摘されて初めて気づいた、僕と祖母の共通項だ。
靴下をいつも半足だけなくしてしまうところまで、そっくりだった。

祖母が他界した後、遺影用の写真を選ぶため、僕だけ先に実家に帰った。
祖母のベッドの枕元に旧式のゲームボーイを見つけた。
10年以上前に僕が買ってあげたもの。祖母はこれでオセロをやり続けた。他のゲームには目もくれず。そして彼女の言葉を信じれば、常に勝ち続けた。
そんなところも僕に似ている。凝り性なところ、そして一つの事にこだわり続けるところ。

スイッチを入れると、祖母の対戦相手たちが画面上に勢揃いした。
彼らは、いつもとは違う人間に呼び出され、心なしか戸惑っているように見えた。
僕は祖母の死を伝え、そして一番弱そうな女子高生キャラを選んで、祖母を偲んで追悼試合を行った。

完敗だった。
めちゃくちゃ強い。
こんな奴らを相手に、祖母は日々戦っていたのか。
長年祖母の相手をしてくれていたその少女に感謝の言葉を述べ、僕は静かに電源を切った。
            

三谷幸喜氏の映画「ラヂオの時間」のファンです。


それでは皆様、
あ 有難いなあ
し 幸せだなあ
た 楽しいなあ

都市生活者も食材の自給を楽しみましょう(^_^)v
お年寄りや社会不適合者(儂のこと)や生活保護受給世帯よ、
天然農法で幸せな自給自足の生活を(=^ω^=)
読んでくださってありがとうございますm(__)m
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コメント 6

ぼんぼちぼちぼち

いろんな野菜が生ってやすね!
インゲン、どんな召し上がり方をされたのかな(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2014-09-02 20:50) 

ojioji

ぼんぼちぼちぼちさま、コメントありがとうございます。インゲン、時短優先で蒸煮にすることが多いです。
味付けをそのときの気分でいろいろと。
好みは、お酒、味醂、醤油、ごま油です。
by ojioji (2014-09-03 05:48) 

ちゅんちゅんちゅん

おはようございます!
インゲン 大好きなのです✿
定番の胡麻和えで(^^)v
地元は甘味噌を使いますけど。
温かいコメントをありがとうございました。
今朝 おトイレも正常になり一安心です。
「しょうちゃん アグネスに似てるって~✿」と
おっかのうえ ひんなげしのはな~♪を歌ってあげました(笑)
by ちゅんちゅんちゅん (2014-09-03 08:11) 

cooper

ヘッド写真のアメメ君に魅かれました。
人生、こう行きたい、と
教えてくれている様な 面構え(失礼!)大好きです。
菜園も好きですよ~。

by cooper (2014-09-03 08:45) 

ojioji

ちゅんちゅんちゅんさま、インゲン、旨くて栄養もあり腹も膨れて、食糧の優等生ですね(^^)v
胡麻が無いので(植物系食料は買わないことにしてまして^^;)代わりに荏胡麻の実を入れたりしてます。
by ojioji (2014-09-03 12:32) 

ojioji

cooperさま、アメメに成り代わりまして、篤く御礼申し上げます。
無愛想な面で、マニア受けするだけでいいやと看板に使ったのですが、意外とご婦人方に受けが良くて驚いています。
嬉しくもあり、アメメが羨ましくもあり。
by ojioji (2014-09-03 12:36) 

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